幸せ招く七福神めぐり

七福神は、人生の幸せとは、不老長寿(寿老人)つまり健康第一であり、人々が楽しく生きていくには和顔愛語(恵比須顔)で人に接し、不時に備えて浪費を慎んで蓄えをし(布袋尊の袋)、困ったときにはお互いに助け合い(大黒天の打出の小槌)、自らには厳しく身を正し(毘沙門天)、優しい心で周囲を慰め(辯財天)幸福と富と長寿(福禄寿)を得ることを目指し、人生の荒波を(寶船で)乗り切ることであるということを示された縁起神です。

七福神霊場を巡られれば、七難即滅し、七福即生し、万世安楽、福徳円満、不老長寿、など巾広いご利益が授かります。

招福恵比寿天
しょうふくえびすてん

招福恵比寿天

商売繁盛・五穀豊穣・大漁守護 招福を招く神

俗に「えびす顔」といわれ福々しさの代名詞で知られる福徳を招き入れる神さま。
手に持たれた、つりざおと鯛は、”めでたい”ことをすべてつり上げられ、参詣の人々にその徳を分け与えて下さることを示しておられます。
そのために、信仰される対象も巾広く、商家の方々は商売繁盛の神としてお祀りをし、漁業の人々は海運守護や大漁を祈願し、また農業の人々は五穀豊穣を祈願し、一般の 人々は、財運や福徳をもたらす縁起神として人気があります。

お詣りの仕方
まず礼拝をし、拍手を二つ打ちます。「招福恵比寿天さま」と唱え、願いごとを申します。
招福恵比寿天の功徳
商売繁盛・五穀豊穣・大漁守護・財運招福
当寺の招福恵比寿天像
総丈2m56cm(金銅造)
招福恵比寿天の教え
人々には、笑顔とやさしい言葉をもって接すること。すると人々から敬愛の情を以て接せられ、福徳という財が得られる。

開運大黒天
かいうんだいこくてん

開運大黒天

出世開運・財運招福・商売繁盛 開運の守り神

一般に「えびす、大黒」といわれるように、恵比寿天と並んで七福神の中で最も親しまれている代表的な福の神。
大黒天のお姿は、足に米俵をふまえ、手にした打出の小槌を振れば、財寶が出てきて、一切貧窮無福の衆生に大福徳を与え生命を養い物心の価値を意のままに生み出す有難い福神です。
世に「大黒柱」といえば、家の中心となる大きな柱を指し、一家を支える屋台骨の中心となるところから、一国あるいは、一家を背負って立つ中心人物を意味する言葉として知られるように、大黒さまは、まさに、家の守り神であります。

お詣りの仕方
まず礼拝をし、拍手を二つ打ちます。「開運大黒天さま」と唱え、願いごとを申します。
開運大黒天の功徳
出世開運・財運招福・商売繁盛・五穀豊穣・災難即滅
当寺の開運大黒天像
総丈2m75cm(金銅造)
開運大黒天の教え
一心努力して、主食と財産を蓄えなさい。それがやがて自分自身の為になり、また、困窮している人を救う道でもある。

厄除毘沙門天
やくよけびしゃもんてん

厄除毘沙門天

金井安全・夫婦和合・降魔厄除の守護神

財福神として福神中随一とされている毘沙門天は仏教では、四天王の一人で、仏法を守護し、悪敵を降伏し、福徳の守護神として知られています。
身には、七寶荘厳の甲冑を着け、手には寶塔を持たれています。金色の甲冑は悪魔を除くためで、寶塔は広大な功徳をおさめていることを表わしています。
かつて、唐の玄宗皇帝は、敵と対戦したとき、毘沙門天に祈願したところ、金色の鼠があらわれて、敵兵の弓弦を咬み切って敵を潰走せしめたことにより、武道の神としても信仰されています。
このことからも、敵や悪魔、厄災から身を守り、家庭の安全と平和を守る神として信仰されています。

お詣りの仕方
まず合掌礼拝をし、「厄除毘沙門天さま」と唱え、願いごとを申します。
厄除毘沙門天の功徳
降魔厄除・家内安全・夫婦和合・武芸上達・招福授与
当寺の厄除毘沙門天像
総丈2m36cm(金銅造)
厄除毘沙門天の教え
幸せの道は、あらゆる欲望を断ち、身を正すことである。身の守りが堅ければ悪災につけ込まれることはない。

学徳辨財天
がくとくべんざてん

学徳辨財天

学徳成就・諸芸上達・財運に恵まれる福徳施与の女神

辯財天は、七福神中紅一点の美しい女神であります。
なまめかしい御姿で手に琵琶をかなでられています。身も心もなごまされ人々に幸福をもたらされることを意味されておりますが本来は、水の神さまであります。
水の流れる音が、音楽を意味し、人々の生活に生きる水が智慧を象徴し、智慧や技芸、才能を伸ばす守護神として信仰されるようになりました。
辯=弁は、弁舌の才を表わし智慧や学問を代表します。また、財は財寶を意味し、福徳施与の福神として多くの人々に親しまれています。

お詣りの仕方
まず合掌礼拝をし、「学徳辨財天さま」と唱え、願いごとを申します。
学徳辨財天の功徳
学徳成就・諸芸上達・財運招福・福徳施与・良縁成就
当寺の学徳辨財天像
総丈1m53cm(木造)
学徳辨財天の教え
幸せな人生への道は、一芸を身につけよ、それを以って、人々に幸せをもたらせば、これに勝る福徳はない。

財運福禄寿
ざいうんふくろくじゅ

財運福禄寿

財運招福・延命長寿・知慧と立身出世をもたらす福の神

福禄寿は、美しい髭をたくわえ、手に経巻と寶珠を持たれ、身辺に長寿の瑞兆鶴と亀を従がえておられる。福は幸福、禄は財産、寿は長寿を意味し、福・禄・寿の三徳を具備されている縁起神。
手に持たれた経巻には人の寿命が記されており、延命の徳を与えられるといわれ、寶珠は、財を授け、智慧と立身出世をもたらすとされています。一般に、智慧の福禄寿といわれておりますが、実は財運招福の守護神です。
福も禄も寿も天から与えられる幸いであり、これこそが大きな財産です。また、財産を得る唯一の道こそ正しい智慧に外なりません。

お詣りの仕方
まず合掌礼拝をし、「財運福禄寿さま」と唱え、願いごとを申します。
財運福禄寿の功徳
財運招福・延命長寿・知慧学徳・立身出世
当寺の財運福禄寿像
総丈2m6cm(金銅造)
財運福禄寿の教え
正しい知慧を磨いてコツコツ努力すれば、福と禄と寿の三徳に恵まれ、幸せな人生が送れることうたがいなし。

延命寿老人
えんめいじゅろうじん

延命寿老人

延命長寿・家庭円満・福徳知慧を授ける福の神

七福神中第一の長命の神。
白髭をたくわえた老翁の姿で手に杖を持ち、杖を一ふりすれば千年長生きできるといわれ延命長寿福徳を授ける縁起神として親しまれています。また、長くとがった頭は、智慧が満ち満ちているといわれ、智慧の神でもあります。
ほほえみをたたえられたそのまなざしで、わたくしたちが智慧と長寿に恵まれるよう見守って下さっているのです。

お詣りの仕方
まず合掌礼拝をし、「延命寿老人さま」と唱え、願いごとを申します。
延命寿老人の功徳
延命長寿・家庭円満・福徳知慧
当寺の延命寿老人像
総丈2m8cm(金銅造)
延命寿老人の教え
長生きの秘訣は、摂生する知慧を持ち、食べものに心をくばり、笑顔で心なごやかに生活することである。

福徳布袋尊
ふくとくほていそん

福徳布袋尊

家庭円満・千客万来・商売繁盛 福徳をもたらす神

七福神中、最もユーモラスで、福々しい神さま。
布袋尊はまた、七福神中、唯一の史上の人物でもあります。中国後梁の高僧で、定応大師と号し、常に、半裸で、便々たる腹をし、大きな袋を背負い、手に団扇を持ち、諸所を転々とされ、貧しい人々に施しを与えられたので、弥靭菩薩の化身といわれました。その福徳円満の相が喜ばれ、家庭や、商家の方々に巾広く信仰されています。
何でも聞こえる大きな耳。イヤなこと、つまらぬことは、手にした団扇で吹き飛ばしてしまいます。
いつも笑顔で清らかな心は、円満さをたたえた大きなお腹に象徴されています。財寶のつまった大きな袋こそ、人々に分け与えられる度量の徳を示されているのです。

お詣りの仕方
まず合掌礼拝をし、「福徳布袋尊さま」と唱え、願いごとを申します。
福徳布袋尊の功徳
家庭円満・千客万来・商売繁盛・福徳円満
当寺の福徳布袋尊像
総丈1m8cm(金銅造)
福徳布袋尊の教え
いつもニコニコ、心を大きく、困った人には施しをし、浮ついた気持ちを捨てどっしりと足もとを固めた生活をすれば必ず福が訪れる。