仏手・足形由来

仏滅後約500年、仏像というのは存在しませんでした。

仏陀が亡くなられた後、弟子たちは仏陀の遺骨を納めた仏塔いわゆるストーパを礼拝の対象としました。

その後、仏伝図といって、仏陀の一生における重要な出来事を絵にして礼拝するようになりました。その中で仏陀の足形や手形の図などが用いられることになります。

それは仏陀の存在を意味し、そこから仏陀を想像したのです。

そして弟子たちは仏陀の教えを忠実に守りながら、仏陀の面影を手形や足形に求めたのです。

当寺の境内内には本尊観音様のまわりの108枚を含め200枚以上の手形や足形が納めてあります。

仏手

そして観音様右に安置されている大きな仏手の印相は、相手の願いを聞き入れようという深い慈悲心を表した与願印で、指には五智如来(大日如来、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来)と吉祥を表す卍が施され、手の中心には、煩悩を滅ぼし、菩提心を表す金剛杵が表現されています。

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