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正月に鏡餅を飾るのはなぜでしょうか?
重ねられた丸い餅の上に、ミカンが載った様子は、どこか可愛らしい姿ですが、実はこの鏡餅は霊(年神様)が降臨するためのものです。新年、それぞれの家にやってきた先祖の霊の魂は鏡餅に宿り、一家を見守ります。
古代より鏡は、この世とあの世の境界と捉えられていました。だから鏡餅は古代の鏡のように磨きあげられているのです。
また、年神様の宿った鏡餅は、鏡開きの日に、その餅を子供たちに分け与えていたのが「お年玉」の始まりで、その頃は「歳魂(としだま)」と呼ばれていました。歳神様が運んできた運気と力が降りた鏡餅を、家長が子供たちに与え、家族みんなで先祖を「食う」というのが、お年玉の起源です。
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