厄災退散 神獣 白澤(はくたく)

新型コロナウイルスの感染拡大で、厄災を払う妖怪として、今話題となっている「アマビエ」

実は厄災退散の願いを込めた神や空想上の動物、神獣はいくつも存在します。江戸時代、九州地方の海に出現した「姫魚」はコレラの流行を予言し、人々を救済し話題となった。

葛飾北斎も描いた神獣「白澤はくたく」は中国に伝わる厄災退散にご利益がある言い伝えられた伝説の神獣です。

中国医学の祖「黄帝」に病魔退散の方法を伝授したとされており、その姿は牛のような体、人の顔に羊のあご髭、目は9つ、角が6本とされ、病魔を防ぐと信じられていたため、身近に白澤に関するものを置く者が多くいました。

中国の皇帝は、護衛隊の先頭に白澤の旗を掲げ、日本では江戸時代に旅の病気や災難除けのお守りとして白澤の絵を持って出かけることが流行していました。
また、安政5年より大流行したコレラの時も人々は白澤の絵を枕元や身につけて病気平癒を祈願したとされています。

神獣白澤像は、国内でも珍しく、コロナウイルスの終息を願って当寺にお参りに来られる人が徐々に増えてきています。

一日も早い終息を願い、以前のような平穏な日々に戻れるよう願っております。

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