可睡斎ひなまつり

静岡県の秋葉総本殿「可睡斎」に行ってきました。こちらのひな人形は規模と言い、鮮やかさと言いおそらく日本一だと思われます。

可睡斎の由来

当斎の十四代の和尚は、幼い家康公を戦乱から救ったことがあり、後に家康公が浜松城主になった折、報恩のために城へ招かれましたが、
なんとその席で居眠りを始めてしまいました。
それを見た家康公は、和尚の安らかな親愛の心を悟り、「和尚、睡る可し」(御前で眠っても無礼でないとの意)と言い「可睡和尚」と
愛称されるようになりました。これにより寺号も可睡斎と改められました。


日本一の大東司(だいとうす)と烏蒭沙摩明王

トイレの神さまはここにいます。凛と張り詰めた空間で御用をたします。
大庭園を左手にして廊下を進んだその先に、昭和12年に完成した、日本一の大東司と謳われる男女兼用の水洗トイレがあります。水洗トイレが珍しかった当時は、
このトイレを一目見ようと大勢の人が押し寄せたと言われています。大東司の中央には、踏み入るのをためらうほどの威圧感がある烏蒭沙摩明王像(うすさまみょうおう)
が立っています。この烏蒭沙摩明王像は、高村晴雲の一代傑作であり、日本一大きなご尊像です。トイレの右手には、男性用の白い筒型小便器が並び、正面には木の扉の
個室があります。天井を仰ぐと、陰影が美しい網代天井、中央のドーム型天井からモダンな照明が下がっています。ピカピカに磨かれた木の床に降りると、ここがトイレ
だということを忘れてしまいそうになりますが、今でも現役で使用されています。


オリジナルの僧侶読経のひな人形や時代を反映してアマビエのひな人形もありました。遠出してでも行く価値のある可睡斎でした。


ご朱印もひな祭り期間限定のものです。

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